映画『最愛の子』
公開日:
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映画・本
「切ない映画でしたよ」
私は、天草第一映劇を出際に、ご主人の柿安さんにそう言うと、
「いやあ、実話ですからねえ。迫力ありますよねえ」
「最愛の子」という中国映画を今、観てきたところだ。
天草の今日は、朝から天気も良く、
爽やかな夏日といったところである。
釣りにでも出かけようと思っていたが、
「最愛の子」の最終上映日は今日だと勘違いしてしまい、
この切ない映画を観ることになったのだ。
物語は、中国・深圳の街中で突然姿を消した
3歳の息子を必死でさがす両親の姿から始まる。
わずかな希望を胸にさがし続けて3年後、
両親は、遠く離れた農村に暮らす息子を見つけ出すが、
6歳になった彼は実の親を覚えておらず、
“最愛の母”(育ての親)との別れを嘆き悲しむのだった。
と、ここまでのストーリーでもびっくり仰天だが、
ここからさまざまなミステリーが紡がれていくのだから、
中国映画恐るべし、である。
ふだん、ハリウッド映画や邦画を見慣れているので、
それ以外の国の映画を観ると、
時の流れが全く違うことに気付く。
頭の体操には、もってこいだなあ。
この映画で、私が魅かれたワンシーンがある。
それは、エンディングロールが始まる頃、
実際の親子や、育ての親、
その他、この映画を盛り立てた実在の人物たちと、
映画監督や、俳優たちがハグしあったりしているシーンである。
このシーンを観ている間、
すべての人の人生の愛憎劇の出演者たちが、いつかハグしあい、
「あのときは、俺が悪かったよ」とか
「本当は、あなたのこと愛していたんだけど、別れちゃったわね。
でも、まっ、いいか」とか言って、
人生では、憎みあっていた人たちが許しあい、
愛し合うときが来るんじゃないか、というような幻想を抱かせてくれた。
このシーンだけがこの映画の唯一の救いだった。
映画って、ホント、いいものですね。
↑天草唯一の映画館「第一映劇」
↑映画館に着いて今日まではな
く5月27日までの上映であることに気づいた。
実は、打ち合わせをしましょうと言う支配人の中川に
「13時から本渡で商工会の会議がある」と
嘘をついて慌てて出てきたのだ…
まっ、いいか!とそのまま映画館に入った
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