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今日も映画をみてきました! その2.

公開日: : 映画・本

天草市が主催するワンコインシアターは、
今回「水戸黄門」だった。

IMG_0394

私などは世代的にテレビドラマのイメージが強く、
これは観る気がしないな、と思っていたが、
天草第一映劇のご主人の柿久さんが、
「山﨑さん、こんなに皆さんが面白かったと言ってくださる映画は、
久しぶりですよ。やっぱり脚本がいいんです。
この脚本を書いた小国英雄さんという人は、
黒澤映画で活躍された伝説の脚本家なんです。
ぜひ観てください。
もう一生、劇場で観る機会はないと思いますよ」

そこまで言われたら、観ないわけにもいかず、
さっそくその翌日、天草第一映劇の観客となった私は、
母が生前、時代劇をこよなく愛していたことを思い出した。

母は、お昼にリバイバルで放送される
「水戸黄門」や「必殺シリーズ」などをとても楽しんでいた。

そういえば、長女の華子はその母の影響で、
幼い頃、「水戸黄門」が好きだった。

母は、亡くなる前、
「近頃は、時代劇の減って、
テレビは笑ってしゃべる番組ばっかりで面白うなか」
と病室でぼやいていたことなど思い出した。
そんな母を、もし今日、映画館に連れてくることができたら
どんなに喜んでくれたろう、
などという感傷に浸る間もないくらいに上映が始まると、
私はその物語の面白さにひきつけられていった。

役者の演技は、現代人から見ると、わざとらしく見えるのだが、
それがまたいいのである。
悪人が人をだまそうとして舌を舐めたり、
思いを寄せる男性にやきもちを焼いて、男性の脇腹をつねる娘のしぐさなど、
芝居がかった、と表現されるような演技を見ていると、
スクリーンの内と、観客の世界とはまったく別の世界なのだ、
ということがはっきりして安心して映画を観ていることができる。

その効果として、
さらに観客の予想を覆すストーリーの展開にはまっていくのである。

単に勧善懲悪を述べる映画ではなく、
いかに面白いものを作るか、と
いうことだけを役者も含めた作り手全員で追及した映画であるということに
心から共感できた。

さらに、風車の弥七も、かげろうお銀もいなかったが、
その役に発展したと思われる役はすでに芽生えていた。
それを思う時、後にテレビ番組として
「定番」を作り上げるまでの軌跡を見たような思いがした。

映画を観終えて、五足のくつの門をくぐると、
木漏れ日が揺らぎ、心地よかった。
静かだった。
母は、私が五足のくつを作り上げたとき、
心から喜んでくれたはずだ。
それだけで充分だった。

IMG_0393

ワンコインシアターとは1本500円で見られる期間限定の上映イベントのことで、その作品は、市民のリクエストで選ばれている

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南の島・天草でお待ちいたしております!
2017年3月1日から9月分までの予約を受け付けております。
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石山離宮 五足のくつ オーナー 山﨑 博文
下田温泉一の老舗『旅館 伊賀屋』の六代目として 天草下田温泉に生まれた天草育ちの天草男児。 2002年7月に、九州の西の果て、東シナ海を見渡す山に 全室露天風呂付き離れの温泉旅館『石山離宮 五足のくつ』をオープン。 趣味は散歩と温泉と水泳。旅行家としての一面も持つ。
石山離宮 五足のくつ オーナー 山﨑 博文

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