*

三度目の『家庭画報』

公開日: : 最終更新日:2017/07/01 宿主として, 石山離宮 五足のくつ

二年前、病床にいる母に、
「家庭画報の取材があるけん、今日は帰る」
と言うと、母は無言で頷いた。

私は、母を見つめ、これが母との最期になるだろうと思い、
あと一言付け加えた。

「もうこれで家庭画報で紹介されるのは二度目ばい。
ずーっと家庭画報に取り上げてもらえるような旅館をつくるのが夢だったけん、
もう二回夢が叶ったようなもんばい。生まれてきてよかった」

帰り際、担当の先生を訪ねると、
「多分、明日明後日くらいではないでしょうか」
ということだった。

翌日の夕方、取材が一段落して女将に電話すると、
「わかる? 今、もう息を引き取るところよ」
私は、母の臨終を電話で看取った。

翌月、五足のくつが掲載された家庭画報を見てみると、
C-1の客室の露天風呂から綺麗な夕日が光っていた。
支配人の中川が、
「これはきっと大女将が亡くなった瞬間ではないでしょうか。
五足のくつのことが大好きで、
最期まで社長のことを応援してくださっていたから
こんな素晴らしい写真になったんだと思います」
と言っていたのをおぼえている。

そして、今日、7月1日、五足のくつ15周年の日に発売される
『家庭画報』に3度目の紹介記事が掲載される。

おめでたいことが二つ重なった今日の良き日に胸弾ませながら、
青い海を見渡す山﨑家の墓を目指した。

梅雨の晴れ間の海を眺め、ゆっくりと深呼吸を繰り返した。

そして、私は、これまで支えてくださった多くの方々の顔を思い出し、
御礼申し上げた。

 

1

本日、15周年を迎えることができました。誠にありがとうございます

 

2

↑『家庭画報 8月号』では五足のくつを2ページにわたってご紹介いただいています。誌面と同じ、石門の前で記念撮影

 

3

 

↑特集は『ノスタルジック九州 天草から雲仙、長崎へ』
檀ふみさんが天草をご紹介くださった。

 

 

・*。.:*:・゜ ・*。.:*:・゜ ・*。.:*:・゜ ・*。.:*・゜ ・*
お問い合わせ&ご予約はこちらへ
南の島・天草でお待ちいたしております!

五足のくつは7月1日で15周年!
2017年6月1日から7月14日まで「15周年感謝祭」
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石山離宮 五足のくつ オーナー 山﨑 博文
下田温泉一の老舗『旅館 伊賀屋』の六代目として 天草下田温泉に生まれた天草育ちの天草男児。 2002年7月に、九州の西の果て、東シナ海を見渡す山に 全室露天風呂付き離れの温泉旅館『石山離宮 五足のくつ』をオープン。 趣味は散歩と温泉と水泳。旅行家としての一面も持つ。
石山離宮 五足のくつ オーナー 山﨑 博文

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